Special Interview間宮祥太朗

Twitterから誕生した、今“最も泣ける四コマ漫画”を実写映画化した『殺さない彼と死なない彼女』。タイトルロールの“殺さない彼”こと小坂れいを演じた間宮祥太朗さんに、すべての孤独をあたたかく癒やすニュータイプ・ラブストーリーの見どころと、気になるスマホライフを伺いました。

※2019年11月13日時点の情報です。

彼らの“変わった愛情表現”は、僕にとってはとても自然です

Twitterで話題となった四コマですが、原作はご存知でしたか?

今回のお話をいただいてから知りまして、最初はどうやって映画にするんだろうと思いました。「Twitterで泣けると話題の四コマ」と言われて構えてしまったんですけど、読んでみると全然タッチが違っていて。感動させようというあざとさみたいなものを全く感じなかったので、スッと素直に読めました。

間宮さん演じる小坂れいと、鹿野なな(桜井日奈子)のカップルに抱いた印象は?

映画やドラマ、舞台のセリフって会話が会話になり過ぎているところがあるんですけど、小坂と鹿野みたいに「何とかってさぁ、何とかだよな~」って言った後に「つーかお前、アレだったろ」って会話として成立しないほうが逆にリアル。今回はどのセリフもわりと出やすく、自然に吐くことができました。

取材ではよく「変わった愛情表現ですが…」という前置きで聞かれるのですが、個人的には変わっているとは思わず、むしろ自然だなと思っていて。好きな相手だからこそ、ぶっきらぼうな物言いになる。常に愛の言葉を囁き合うカップルのことを、僕は信用ならないと思っているフシがあって(笑)、何かを“ケア”するスタンスじゃなく一緒にいられるのはとてもいいなと思いました。

間宮さんから客観的に分析した小坂はどういう人間でしょうか。

“悲劇のヒロイン”ですね。この場合、“悲劇のヒーロー”とはあまり言わないと思うので…(笑)。悲劇のヒロインぶっている、つまり、挫折した感傷に浸り続けている人だなぁと思います。彼の無感動、無関心は元来の要素ではないと思うし、それは鹿野とやりとりしていく中でも徐々に表出していると思うんです。

でも、サッカーに挫折したという、自分にとっての悲劇的な出来事に浸って、自分の居方を変えてしまった。端からは哀愁があるように見えるけど、全然そんなかっこいいものじゃなく、自分がそう居ることが一番楽だったんだろうなって思います。留年もしているし、ちょっと距離を置いて無感動・無関心でいれば、考えなくて済むことがたくさんあったのかなって。

陽の光も沈黙もたっぷり待てる…贅沢で幸せな撮影現場でした

小坂に対して、ご自身と近い部分はありますか?

近いと思います。ある部分においては遠いかもしれないですけど、元来僕も口は悪いので…(笑)。人が聞いたら「えっ」ってなるような言葉も仲間内ではポンポン飛び交っていて、小坂と鹿野の「死ね」ってやりとりも、周りの人は「うっ」って思うかもしれないけど、自分の中に自然にあるのでやりやすかったです。

あと僕は、中学のときに野球を辞めたんですよ。辞めるまではいわゆる男子校の“一番うるさい運動部の集団”みたいなところにいたんですけど、辞めてからはツルむのを意識的に止めて。冒頭の小坂みたいに、それこそ一番後ろの窓際の席で音楽とかを聴いていました。何か窓際って落ち着きますよね…自分のパーソナルスペースが確保できる感じがして。

他の作品と違う、この作品ならではの特別なアプローチはありましたか?

ならでは、というと、「全く考えないで演じた」ということですね。鹿野の特徴的な動きや口調を監督とディスカッションする必要のあった桜井さんと違い、僕は(小林啓一)監督から「間宮くんの一番リラックスした楽な状態で普通に会話して」「その中で『ここに立ちたいな』『動きを強くしたいな』と思ったらそれに従ってくれればいいから」と言われて。これといって演技プランを持ち込まない、その“持ち込まなさ”みたいなのが今回は特別でした。

長いリハーサル期間を設け、リアルな心情と美しい光景を撮ることで知られる小林監督の現場ですが、実際の撮影はいかがでしたか?

段取りとリハーサルは確かに多くて、本番も20テイク、しかもカットを割らずに長回しで20回繰り返すこともある贅沢な現場でした。本当にその瞬間のリアルな感情を大事にする監督で、普通は同じような感情やテンションで繰り返すところを「毎テイク違っていい」と言われて。照明部もなく自然光で撮ったので、ちょうどいい陽の光を何時間も待つこともあって、スケジュールに追われないって幸せだなと思いました。

映像を観ると時間がゆっくり流れているように感じますが、実際の撮影も同じでした。カットとカットの合間で慌ただしく切り替えるようなことがなく、長回しだから、そのセリフを言いたくなる感情になるまでたっぷり間をとってもよかったし、その場その場で生まれるものがたくさんありました。僕も完成品を観て、やっぱり「間」って贅沢だけど、欲しいよなと思いましたね。

撮影も廃校ではなく実際の学校で行われたそうですね。リアルな学校の匂いを思い出しませんでしたか?

授業中しか撮影できず、休み時間は中断という苦労はありましたが(笑)、“生きている”学校で撮った意義はあったと思います。僕は学校の匂いと言えば「中学のときの校舎」が浮かびますけど、男子校で汗臭くて、みんなでフザけてたのでトキメキとかはなかったですね(笑)。

「?」の一文字で、メッセージを完璧に読み取ってもらえます

続いて、間宮さんご自身のスマホライフについてお聞かせください。普段、スマホをどのように活用されていますか?

もう、いろんなことに使っています。Amazonをめちゃくちゃ使ってますし(笑)、仕事や友達とのやりとりも全部スマホ。便利ですよね。

メッセージアプリではどんなタイプですか?

スタンプは使わないです。返事は基本短く、一瞬で返す! どのくらい短いかというと、普段飲んでいる友だちには「何してるの?」って言葉すら省いて「?」だけ。もちろんちゃんと意味が通じて「×」とか「今日ダメだわ」みたいに返ってきます。

すごいですね! では、ホーム画面にこだわりはありますか?

すごく普通で…こないだバカにされたんですよね、「こんなにイジってない人いる?」って。アプリは一応まとめているんですよ、食べ物系とか買い物系とか。まとめてはいるんですけど…「こんな初期設定みたいな人いる?」って言われて(笑)。

新しいアプリを試したり増やしたりすることは?

全然増えないですね、僕。ゲームもあまりしないですし、カメラもそんなに撮らないんです。

そんな間宮さんの中でも、比較的よく使うアプリを教えてください。

DAZN(ダゾーン)とかNetflixとかはよく使います。あとはやっぱりAmazon、タクシー配車アプリ、映画のFilmarksあたりですね。そう言えば最近、Dropboxっていうのを入れました。ライフベアっていうスケジュールアプリもマネージャーに入れてもらって…(笑)。

臭みやエグみがあるからこそ、明るく楽しい部分が魅力的に

「殺さない彼と死なない彼女」はTwitterから生まれた映画ですが、間宮さんご自身がSNSをされる上で心がけていることは?

本音は絶対に言わないってことですね。もちろん、僕の書くことはちゃんと「僕の思考」ではありますが、そこに自分の重心の強いものは持っていきません。

その心は?

SNSには他の人の美味しいものやきれいな景色が並んでますよね。そこに本音がポンっと出てきてもスクロールして飛ばされちゃうというか、その程度のものになってしまうと思うんです。SNSに本当の想いを吐露することが苦手で、そこに温度はないですね。

だからこの映画もSNSで観た気にならないでほしいし、本当の言葉はSNSじゃなくパンフレットに載っています。そのほうが素敵だと思うので、よろしくお願いします(笑)。

この作品について間宮さんは「それぞれが個性を持って絶望している」とコメントされていました。以前もそうした人間の明るい部分より葛藤とか生きづらさを描いた作品が好きだとおっしゃっていましたが、その理由を教えてください。

別にマイナスなものや絶望している姿が観たいわけではなく、僕は表面の奥に何層にも重なる人間性を見たいなと思うんです。たとえば、いつもみんなを盛り上げてくれる面白い友だちがいるとして、でもその面白さはその人の“1枚目”でしかないじゃないですか。その奥のパーソナルな部分に触れたことで初めて、その“1枚目”もかっこよく感じるというか、人間的な奥行きに対して友情みたいな特別な感情が生まれる…。

これは映画の登場人物も同じで、その“1枚目”の奥にある、何層にも重なる人間性を見ないと、そこまで魅力的には感じません。人間の明るく美しい部分やポジティブな面を観るのはもちろん楽しいですけど、エグみとか、臭みとか、そういう部分を摂取したいなって思います。

Profile

まみや・しょうたろう
1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。2008年『スクラップ・ティーチャー~教師再生』で俳優デビュー。2016年『ニーチェ先生』でドラマ初主演、2017年『お前はまだグンマを知らない』で映画初主演を果たす。近作に連続ドラマ『ハケン占い師アタル』『べしゃり暮らし』など。2020年1月スタートのドラマ『僕はどこから』(テレビ東京系)にも出演予定。

Information

『殺さない彼と死なない彼女』
11月15日(金)全国ロードショー

Story

何にも興味が持てず、退屈な高校生活を送っていた小坂(間宮祥太朗)は、ゴミ箱に捨てられた蜂を埋葬するリストカット常習者の鹿野(桜井日奈子)に興味を持ち、少しずつ同じ時間を過ごすようになっていく。一方、地味子(恒松祐里)ときゃぴ子(堀田真由)、撫子(箭内夢菜)と八千代(ゆうたろう)らも通うその高校では、謎めいたサイコキラー(中尾暢樹)の動画が密かに出回り始めていて…。

監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
出演:間宮祥太朗 桜井日奈子
   恒松祐里 堀田真由 箭内夢菜 ゆうたろう
   金子大地 中尾暢樹/佐藤玲 佐津川愛美/森口瑤子 ほか

(C)2019映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会

取材・文:坂戸希和美 撮影:松井伴実

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応募方法

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応募用メールアドレス

nexistyle@nexi.jp

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■ 応募用クイズ
映画『殺さない彼と死なない彼女』で間宮祥太朗さんが演じる役の名前(2文字)は?

応募締切

2019年12月23日(月)23時59分

当選発表

2019年12月24日(火)

厳正なる抽選の上、当選者の方にはメールにてご連絡させて頂きます。 またご連絡の際に、発送に必要なお届け先情報を別途、お伺いしますので当選メール内に記載される期限までにご回答ください。

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