Special Interview窪田正孝

2008年にドラマ『ケータイ捜査官7』で出会って以来、特別な存在だったという三池崇史監督の映画『初恋』に主演した窪田正孝さん。バイオレンスで知られる三池監督が『初恋』というタイトルの映画に今、挑んだ意味、そして、そんな映画に俳優として参加した心境とは。窪田さんのスマホライフについても聞きました。

※2020年1月15日時点の情報です。

肉体ひとつで闘うボクサー役をやりたかった

三池崇史監督とは『ケータイ捜査官7』で出会って以来の間柄ということで、今回、こうやって主演でご一緒された気分はいかがですか?

その後も映画『十三人の刺客』があったり、ドラマの『QP』でもお世話になったりしましたが、やっぱり僕にとってすごく大きな存在です。僕はこの映画が決まる前にボクサーの役をやりたいとマネージャーに言っていたのですが、それから1カ月後くらいに、ボクサー役の話をいただきましたと言われ、しかも三池さんが監督と聞いて、すごく縁を感じました。

そこで主演をするということに対してはどう思われましたか。

台本を読んで、主演という感覚よりも、みんなが主役っていう作品だと思いました。だから周りで暴れている人たちがうらやましかったです。僕が演じた葛城レオは、主役だからこそ、周りの人からの受けの芝居が必要で、リアクションを大切にしながら演じました。

三池さんならではの撮影スタイルというものはありますか?

撮影中は三池さんワールドが全開なんですけど、普段はけっこうシャイな方なんです。役者とあんまりご飯に行かないですし、打ち上げとかでもけっこう無口で。その辺が人間味が感じられてすごく好きなところでもあります。

今では映画の取材とか対談とかで話す機会はあるんですけど、この映画でマカオ国際映画祭に行ったとき、小さな飛行機だったので隣に座っていたのに、横目でチラチラと何してるのかなって気にかけるだけで、話しかけられなかったです(笑)。でも、尊敬もしてますし、僕の中では、母親と同じ年齢ということもあって、勝手に親戚のおじさんみたいに思っているところもあります(笑)。

監督されてるときの三池さんはどんなお話をされるんですか?

話すとしても、役のことはないですね。基本的に三池さんは、役はその人が作るもので、監督はそれを撮るっていうスタンスの方で、それはずっと変わってないです。だからこそ、その人の芝居に込めた気持ちを撮るということに関しては誰よりも巧いと思います。人のことをよく見てるし、達観してるし、鋭い人ですね。間違い探しとかしたら、速攻で気づくタイプだと思います。

今回の『初恋』で、ここを見てくれてたんだ、という部分はありましたか?

ボクシングをして「喜びを爆発させる」とだけ台本に書いていたシーンがあるんです。僕も自分なりに喜びを爆発させてたんですけど、そこで喉元の動きとか、喜びが言葉にならない感じを捉えてくれていましたね。大きいしぐさじゃなくて、細かい部分がすごく映っていました。

ボクサーをやりたいと思った理由は何でしょうか。

これまでもアクションをやらせてもらってきて、その中でも、肉体ひとつでやる、生身の人間同士が殴り合うというドラマ性を感じていました。ボクサーものってひとつのジャンルだし、30歳になってのスタートでやらせてもらったのは大きくて。というのも、ボクサーって二回はできないだろうなと思ってるところがあり、体が動くうちにやりたいという思いがあったんですよね。

ボクサーということでアクションも多い作品ですが、撮影はいかがでしたか?

試合とジムでの練習シーンが連続してあったんですけど、そのときにプロの方に話を聞いたら、昔のボクサーはぶん殴られたら頭に血が上って、それで闘志がみなぎったそうなんです。でも、今のボクサーはゲームを構築する感覚で闘っているので、ずっと冷静で熱くならないそうなんですね。そういう話を聞けたことが貴重でした。

レオに関してはどんな気持ちで闘ってましたか?

レオはモニカ(小西桜子)と出会うまでは死に物狂いで試合をやってる感覚はなかったと思うんです。でも、いろんなことを乗り越えて生きる意味が生まれてからは、勝ちたいっていう欲が生まれたし、だからこそ勝ったときにあそこまで喜べたのかなって思いました。

レオの何にも混ざらない、透明な部分がまぶしかった

(C)2020「初恋」製作委員会

レオというキャラクターは多くを語らないんですけど、窪田さんはどう捉えて演じられましたか?

不器用で言葉も足りなくて、その足りない部分を拳ひとつに乗せて打ち込んでいるスタンスに惹かれました。だから、殴るということにも彼の生きざまがこもっているなと思ったので、1カ月前からずっとジムに行っていました。

レオは世間を知らないという部分はあるけれど、何にも混ざらず透明なまま生きていて、そういう姿がうらやましいし、まぶしかったです。この仕事でも、レオのような部分を持ったままでできたらいいだろうにって思うこともありましたね。

そういう意味では、モニカを演じた小西さんも演技を始めたばかりということで、レオと似た部分を感じたのでは。

モニカを演じるのって大変ですよね。(薬物の)禁断症状が常に出ていたりするし。僕も10年以上芝居をやってきましたが、10年やってると技術とかが身についてくるんです。小西さんの場合は、芝居の経験が未知だからこそ持っている武器があって、そんな純粋な気持ちでお芝居のできる小西さんと二人で芝居するのは、怖い気持ちもありました。まっすぐな人とやるのは怖いですね。

今でも10年前の芝居を始めた頃のようにやりたいと思うことはあるんですけど、いろんなことを知ってしまうとそれはできないし。だから小西さんに憧れを抱く部分もありましたし、彼女と一緒だからできたのかなっていう芝居もありました。

三池監督が『初恋』というタイトルで映画を撮るというのも、聞いたときはすごく意外な感じがしました。窪田さんはどう思われましたか?

タイトルは最初『初恋(仮)』って書いてありました(笑)。実際映画を観てみると、バイオレンスやホラーとか、いろんなジャンルのものが詰まっているし、三池さんの新しい枠ができたのかなって勝手に思っています。

映画を観て、どういう部分に初恋というものを感じましたか?

ベッキーさんや内野(聖陽)さんが演じる役にしても、根源には何か初恋の気持ちに繋がる部分があるなと思いました。現実に生きてて、誰かとたまたま出会ってちょっとしゃべったりするということにも、必ず必然性があると思うので、そんな繋がりが男女だけじゃなくてあるし、そういうことも含めての初恋なのかなと思ってますね。

レオの初恋はどう受け止めましたか?

当事者である彼はたぶんこの映画に描かれたことを初恋とは思ってないかもしれないですね。いきなり歌舞伎町で肩がぶつかっただけの人のことを守りきれるかというと、必ずしもできないと思うし。でも、そのとき彼が崖っぷちにいたからそうなったのかなというところもあったんですかね。レオとモニカ、二人がいろんな山を越えて、共鳴し合ったからこそのラストになってると思います。それも、単純にハッピーな感じでは描いてないんですよね。ラストのカットは、カメラがすごく遠くにあって、テイクを重ねてできたんですけど、そのシーンはすごくいいものになっているなって思っています。

以前は車関連ばかり見てたけど、最近は食のサイトや猫のことも…

続いて、窪田さんのスマホライフについてお聞かせください。以前、nexi STYLEでお話を伺ったときは、速度制限がかかるくらいまで、スマホで動画やサイトを見てしまうとおっしゃっていました。今はいかがですか?

見ることは見てるんですけど、制限がかかるほどではなくなりました(笑)。ちょっと見すぎかなって思うようになって。けっこうハマるっていうか、没入しちゃうタイプです。それで際限なくどんどんいっちゃうから、自分でちょっとは制御したほうがいいかなって思うようになって。それでも、家にいたらWi-Fiもあるし、やっぱりけっこうYouTubeで動画とか見てますね。

見るのは、やっぱり車関連のものが多いですか?

そこは変わりませんね。どんな新しい車が出たのかなとか、そういうのを見ています。以前から、ロケ地までの地図をスマホで見るのも好きでしたし。仕事中は台本に出てきた言葉で、わからない部分があると調べたり。あとはインスタグラムも見ますね。僕、自分ではやっていないんですけど、誰かのあげたものをチェックしたり。主に動物が多いです。

動物がお好きなんですね。では、スマホのホーム画面やロック画面はどんな画像にしていますか?

ホーム画面はずっと一緒で、猫の写真にしています。今の家にはニコっていう猫がいるし、僕の実家にも猫がいるんで。実家の猫も、今も愛してやまない僕の娘みたいな感じですね。

今回の映画の撮影の合間とかにもスマホを使ってましたか?

『初恋』の間も、けっこう写真を見たり、音楽を聴いたり、動画を観たりしていました。あと、「Uber Eats(ウーバーイーツ)」や「食べログ」など、食べ物に関するサイトを見ることが多いです。新しいお店を調べたり、差し入れには何がいいかなって調べたり。美味しいお店を見つけたら、差し入れにするために、ある程度、大きな数で買えるかなとか。撮影の合間に行ける範囲で、美味しいランチのお店はないかなとか。最近、魚にはまっているので、美味しい海鮮のお店はないかと探したりもします。

美味しいお店に行ったとき、写真は撮ったりしますか?

美味しそうなものや、なかなか普段食べられない豪華なものは写真を撮りますね。お肉の盛り合わせとか、お寿司とか。そんな感じです。今ってカメラの機能もめっちゃいいですよね。だから、写真も動画もすぐ押さえられて便利だなと思います。

Profile

くぼた・まさたか
1988年8月6日生まれ、神奈川県出身。2006年、ドラマ『チェケラッチョ!! in TOKYO』で初主演を務め俳優デビュー。NHK大河ドラマ『平清盛』や、『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』(フジテレビ系)など数々の作品に出演。2020年にはNHK連続テレビ小説『エール』に主演の予定。

Information

『初恋』
2月28日(金)全国ロードショー

Story

天才プロボクサー・葛城レオ(窪田正孝)。彼は、負けるはずのない相手との試合でKO負け。病院に行って診断を受けたところ、余命いくばくもないと宣告を受ける。歌舞伎町を彷徨うレオは一人の少女・モニカ(小西桜子)に出会うのだが、そのことからレオの人生の歯車が狂い始め、アンダーグラウンドの世界で巻き起こる濃密な一晩に身を投じていくことになるのだった。

監督:三池崇史
脚本:中村雅
出演:窪田正孝
   大森南朋 染谷将太
   小西桜子・内野聖陽
配給:東映

(C)2020「初恋」製作委員会

撮影:松井伴実 取材・文:西森路代
スタイリング:菊池陽之介 ヘアメイク:糟谷美紀

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サイン入り写真プレゼント

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応募方法

以下のメールアドレスまでご応募ください。

応募用メールアドレス

nexistyle@nexi.jp

メールの件名は「窪田正孝サイン入り写真プレゼント」とし、メール本文にクイズの答えのみを記入し、お送りください。(応募時にはお名前、ご住所、お電話番号等の情報は記入不要です。)

■ 応募用クイズ
『初恋』で窪田正孝さんさんが演じる役の名前(フルネーム)は?

応募締切

2020年3月9日(月)23時59分

当選発表

2020年3月10日(火)

厳正なる抽選の上、当選者の方にはメールにてご連絡させて頂きます。 またご連絡の際に、発送に必要なお届け先情報を別途、お伺いしますので当選メール内に記載される期限までにご回答ください。

※迷惑メール防止などでメールの受信設定をされている場合は、nexiSTYLEからの当選メールが届きません。「@nexi.jp」からのメールが受信できるように設定を行ってください。

注意事項

※応募は1アドレスにつき1回までとなります。
※抽選結果に関するお問合せにはお答えできませんので、予めご了承ください。
※ご応募いただきましたメールアドレスは、当選のご連絡のみに使用させていたします。抽選後は速やかに消去いたします。
※当選した権利およびお受け取りになった賞品は第三者へ譲渡できません。オークションへの出品・営利目的での転売等が発覚した場合は、賞品をご返却いただくことがあります。