窪田正孝「映画 犬猿」インタビュー

Special Interview

窪田 正孝

いつだって側にいた、ウザいくらいに大事なひと――。吉田恵輔監督の最新映画「犬猿」で、真面目で優しいけれどどこか姑息な弟・和成を演じた窪田正孝さん。三兄弟の末っ子として生きてきた彼が、日常の中に潜む兄弟・姉妹の壮絶な愛憎劇を描いた物語に感じたこととは? 暇さえあれば触っているというヘビーなスマホライフとともに伺いました。

★★予告はコチラ★★

暇さえあればスマホで動画を見ちゃいます(笑)

普段、スマホを何に使うことが多いですか?

「もっぱら動画ばかり観ています。車やバイクが好きなので、レースや海外のフリーウェイを走っている動画を見て『あー、このマフラーいいね!』『そのマフラー違うな!』とかつぶやいています(笑)。関連動画がどんどん出てくるので、ずっと1日中観ていられますね」

動画にインスパイアされてさらに調べることも?

「しますします! 中古車のサイトとかめちゃ見ますし、Google MAPで道を見るのも好きなんですよ、ストリートビューじゃなくて地図の状態で。現場に行くときも、行き先を検索して、今日どこに行くのかなって思いながら過ごしたり、前日に天気予報を見て『撮影中止じゃない?』って勝手に思ったりするのが楽しいです(笑)」

暇つぶしのお供という感じですね。

「そうですね! 暇さえあればずっと触っています。だからもう、今月気づいたら通信容量全部使っていて…いや、自分でも引いたんですよ!!(汗) Wi-Fiとか気にせず動画全部観ていたら『残り200MBです』ってメールが来て。『うっそ! まだ15日くらいあるんだぞ!?』ってびっくりしました(笑)。撮影の間どれだけ観ていたんだろうって」

待ち時間や移動の多いお仕事ですもんね。

「はい、やっぱり役から少し離れていたいなって思うときについつい観てしまいますね、今はWi-Fiつなげられる家で何とかやっています」

(笑)。仕事そのものに役立っていることはありますか?

「スケジュール管理や連絡には欠かせないですね。あとは例えばアクションシーンの前にその参考動画を観るとかですかね…。他にも“仕事人の早業”とか“人の面白い動き”とか…、まぁそこまで考えて観ているわけじゃないんですけど、知っとくだけでもいいじゃないかなと思って。意外とどっかで芝居につながって来るんですよね」

LINEのメッセージ画面には個性が出ると思いますが、窪田さんはどういうタイプですか?

「かなりシンプルに短文で送るタイプです。スタンプは最初に入っていたやつばっか使っていて、自分で買ったことはないですね。たま~にキャンペーンで無料のスタンプをダウンロードして、『御意!』とか使うこともありますが(笑)」

返信を打つスピードは速いほうですか?

「結構速い…いや、人並みじゃないですかね? パソコンに苦手意識があるので、小さいキーボード配置になると途端に遅くなります(笑)」

音楽を聴いたり、写真を撮るツールとしても使っていますか?

「はい、音楽は全部スマホに入ってます。好きな曲を入れまくって (笑)、使わせてもらっています。写真も、カメラも持っていないので全部スマホですね。被写体は…姪っ子とか、自分の乗り物とか…車とバイクはもう、無駄に撮っています(笑)」

かなりのヘビーユーザーですね!

「ちゃんと使いこなしてるわけでは全然ないんですけど…でも使ってないと中旬で通信容量いかないですからね! 今も早く来月にならないかな~って思ってます(笑)」

狭い世界の中で葛藤しがちな和成に共感しました

窪田さん主演の映画「犬猿」は、吉田恵輔監督が「合間にポケモンを探しに行けちゃうくらい撮影がスムーズだった」とおっしゃっていましたが…。

「そうですね、監督の脚本がすごく面白くて汲み取りやすかったので、劇中の役と違って演じる上での変なストレスもなく。キャストの中に苦しんでいる人もいなくて、結構淡々と進みました(笑)。映画ならではの長回しで形が1回決まったらあとはもう監督の頭の中にある欲しい画をパパパっと撮って終わっちゃうみたいな。監督はモニターを観ながらずっとニヤニヤしてました(笑)」

兄弟の複雑な関係を描く作品の中で、意識したポイントは?

「もう1組の姉妹を含めた4人のバランスですね。本能のまま凶暴に生きる兄が4人の中で突出していて、和成は理性で自分を抑える現代っ子の象徴みたいな若者なので、今作では出過ぎないよう我慢する役割かなと。僕の演じる和成は、自分には欲がないと思い込んでいるから余計お兄ちゃんが疎ましいし、恋愛も高望みをせず身近で済まそうとするから結果的に姉妹の仲も悪化させてしまう…狭い世界で生きる人間なんです(笑)。僕もストレスを小出しにできず、溜めて溜めてたまに爆発するタイプなので、和成の気持ちがちょっと分かっちゃうんですよね…認めたくはないんですけど!」

作品を通してご自分を客観視されました?

「近いからこそ、目を背けたくなりましたね(笑)。お兄ちゃんのように本能で生きられたら楽だろうなと思うこともありますが、生き方が違うし、逆に和成が兄に挫折を感じさせることもある。そこらへんもいろんなところに起こりうる話だなと思いました」

吉田監督作品の魅力とは?

「静かなトーンで描かれる、日常の感覚がリアルなんです。そんな吉田さんワールドがすごく好きで。今回監督の求める“芝居しない芝居”にどっぷり浸かってみて、いろんなタイプの作品に出演するうちに忘れがちになっていたリアルな芝居に引き戻してもらった感覚があります。また監督の作品に出させてもらいたいんですけど…またいつか使ってもらえるよう頑張ります」

印象に残っている現場のエピソードはありますか?

「僕、監督の『さんかく』や『ヒメアノ~ル』が大好きで。今回僕のお兄ちゃん役の新井(浩文)さんが大男の頭を踏み潰すシーンがあって。撮影のときは後で人物を合成する位置にサンドバッグみたいなものを置いてあったんですけど、監督はニヤニヤしながら『もうちょっと上! そこ蹴って!』とかすごく楽しそうなんですよ。僕が『あ! ヒメアノ~ルで人の頭踏み潰したときもこれでやったんですか?』って聞いたら『そうそう! これ俺の技だからね!』って…あ~、楽しんでるな~と思いました(笑)」

新井さんとのお芝居はいかがでしたか?

「今回初共演だったんですけど、やっぱり似ても似つかないし、実際お話もあまり合わなかったんです(笑)。でも撮影が始まってからは、殴り合いをするときも『和成は力で勝てないから噛み付いちまえ』みたいなアイデアが採用されて、パンパンパンとスムーズに進んで…というか僕が一方的にやられてましたけどね(笑)。やられるほうは楽で、新井さんは汗だくになって大変でしたけど。静かな芝居の続く日常のシーンでは全然お互いを意識してなかったんですけど、クライマックスの救急車のシーンはすごい新井さんとリンクして一瞬で終わっちゃったんです。切羽詰まった、死の近い、危機的状況になったときにすごく『あ、今同じ呼吸をしている』という感じになって一発でOKが出て…。でも吉田さんはその後に撮った筧(美和子)ちゃんと江上(敬子/ニッチェ)さんの姉妹組の芝居が良かったって、すごい僕らを揺さぶってきましたけどね!(笑)  そういう監督なんですよ!!」

この作品を経て、兄弟観は変わりましたか?

「兄弟って、自分では選べないのに生まれたときからずっと一緒に育っていく存在ですよね。僕も3人兄弟の末っ子で、真ん中の兄とは年子なので、演じた役と似た感覚がなくもないんです。でも喧嘩は小学校まで、大人になってからは一緒にご飯を食べに行く関係になったので、全然違って。ある意味大人の兄弟喧嘩を描く作品なので、それとは関係なく振り切って演じた感じです。一方で、『姉妹の喧嘩ってこんな将棋指すみたいに頭脳戦なの!?』『こ、怖い!!』ってちょっと…(笑)。男は単純ですから、絶対に勝てないと思いました」

演じ終えた感想をお聞かせください。

「この映画を見て『ああ兄弟っていいなぁ』って…思ってもらえるかは分からないですけど(笑)、いがみ合いや憎しみをぶつけ合う時間があるほうが、自分と相手を理解できて成長できるから幸せだと僕は思うんです。人の心ってすごく脆いし、そういう感情になっちゃうのはあなただけじゃないよって、背中を押してくれる作品になっていると思います」

Profile

くぼた・まさたか/1988年8月6日生まれ、神奈川県出身。確かな演技力と存在感で多くの監督に出演を熱望される俳優。2017年はドラマ「ヒトヤノトゲ~獄の棘~」「4号警備」「僕たちがやりました」、映画「ラストコップ THE MOVIE」「東京喰種トーキョーグール」「HiGH&LOW」シリーズなどに出演。現在TBS系ドラマ「アンナチュラル」に出演中。

Information

映画「犬猿」2月10日(土)テアトル新宿ほか全国ロードショー

和成(窪田)のアパートに、強盗罪で服役していた兄の卓司(新井)が刑期を終えて転がり込んでくる。一方、和成に好意を寄せる由利亜(江上)は、売れないながら芸能活動をしている頭の悪い妹・真子(筧)を天敵としていた。

監督・脚本:吉田恵輔

音楽:めいな Co.

出演:窪田正孝/新井浩文/新井浩文/江上敬子(ニッチェ)/筧美和子

(C)2018『犬猿』製作委員会

撮影:中川有紀子 スタイリング:戸倉祥仁(holy.) ヘアメイク:糟谷美紀 取材・文:坂戸希和美

サイン入り写真プレゼント

窪田正孝さんサイン入り写真を
1名様にプレゼント!

<応募方法>
以下のメールアドレスまでご応募ください。
■応募用メールアドレス:nexistyle@nexi.jp

メールの件名は「窪田正孝サイン入り写真プレゼント」とし、メール本文にクイズの答えを記入し、送信してください。

応募用クイズ

映画「犬猿」で窪田正孝さんが
演じる役柄の名前(漢字二文字)は?

<応募締切>
2018年3月5日(木)23時59分

<当選発表>
2018年3月6日(金)

厳正なる抽選の上、当選者の方にはメールにてご連絡させて頂きます。 またご連絡の際に、発送に必要なお届け先情報を別途、お伺いしますので当選メール内に記載される期限までにご回答ください。

※迷惑メール防止などでメールの受信設定をされている場合は、nexiSTYLEからの当選メールが届きません。「@nexi.jp」からのメールが受信できるように設定を行ってください。

<注意事項>

※応募は1アドレスにつき1回までとなります。
※抽選結果に関するお問合せにはお答えできませんので、予めご了承ください。
※ご応募いただきましたメールアドレスは、当選のご連絡のみに使用させていたします。抽選後は速やかに消去いたします。

窪田正孝さんの作品をdTVで観る!

「僕たちがやりました」

(C)金城宗幸、荒木光/講談社/カンテレ

「Nのために」

(C)ドリマックス・テレビジョン/TBS

「東京喰種 トーキョーグール」

(C)2017「東京喰種」製作委員会 (C)石田スイ/集英社

「ラストコップ THE MOVIE」

(C)2017映画「ラストコップ」製作委員会

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