田中麗奈「映画 おもてなし」インタビュー

Special Interview

田中 麗奈

老舗旅館の再生を目指す人々の交流と心の変化を丁寧に描いた日台合作映画「おもてなし」に出演する田中麗奈さん。中国語習得にも役立ったというスマホライフについて伺いました。

★★予告はコチラ★★

スマホは語学習得と海外交流に欠かせないツールです

映画「おもてなし」ではナチュラルな中国語を披露されていますね。

「ありがとうございます。普段から勉強はしていたのですが、膨大な台詞を覚えるのにはかなり苦労しました。頭の回転を早くしようとお魚をたくさん食べることから始めて(笑)、スマホで台本の漢字を調べて意味を探ったり、録音を聞いて台湾のイントネーションを練習したり…」

中国語を入力して調べるのは大変でしたか?

「中国語のキーボードも入れているので、そこは問題なかったですね。期間中、ジェイ・チャン監督ともよく中国語のLINEでやりとりしていたので…。単語を打ってやりとりする、分からない単語があったらすぐピンイン(発音)を調べて自分でも入れるっていう日常的な積み重ねがすごく身になった感覚があります。逆に漢字が分からない場合は、録音メッセージで送ると相手に伝わるので便利でしたね」

スマホが完全に二ヶ国語仕様ですね。

「そうですね(笑)。言われてみればスタンプも台湾のスタンプをよく使います。『ニーハオ(こんにちは)』とか『ジェンハオ(すごくいいよ)』とか特に(笑)。他にも『ブーハオイースー(ちょっとすみません)』『ドゥイブチー(ごめんなさい)』とか、ちょっとしたひと言がかわいいイラストにのっかっていて便利です。語学を身につける上でスマホはすごく大切なツールですね」

あのナチュラルさは、普段からスマホを活用された成果だったんですね。

「スマホはオールマイティーな辞書みたいな感じですよね。他にも料理のレシピを調べて再現することもありますし、映画も調べてそのまま観ることもできますし。洋服もお店やブランドの情報を調べるだけで楽しいです」

他の機能はいかがですか?

「映画の撮影中、琵琶湖がすごく美しかったのでカメラ機能をよく使いました。空気や光がきれいなときに撮りたくなるんです。朝の空気、夕陽、空…やっぱり景色とお天気がよい自然の中でスマホを取り出す感じです。ボートのシーンでは、ポケットに忍ばせたスマホで合間にお母さん役の余(貴美子)さんを遠くから撮って、その写真をご本人にお送りして(笑)。そういうコミュニケーションも楽しいですよね」

お話を聞いているだけでいい空気感が伝わってきます。

「通訳さんもいらっしゃったんですが、私も通訳になっていました(笑)。共演者の方々やスタッフの皆さんが記念撮影したお写真をご自身のFacebookに上げたのを見て、お互いにコメントを書き合うことも多いですね。スマホのおかげで、海外の方ともリアルタイムでつながれるのがうれしいです」

そもそも中国語に興味を持ったきっかけは?

「昔から中国、台湾、香港の映画をよく観ていましたし、合作に参加させてもらうことも、自分の日本の作品をアジアの方に観ていただくことも多くて。作品や映画祭で出会った人たちにも影響を受けて、自分自身も参加したいなと自然に思うようになったんです。日本以外でもお仕事したい気持ちはずっと持っていたので、今回、すごく久しぶりに中国語を使うお仕事にご縁を頂いて、止まっていたものが動き出したような感動がありました」

ジェイ監督はどんな方でしたか?

「アメリカ育ちの台湾人の方なんですけど、小津安二郎監督のファンということもあり、とても日本が好きなんだなって思います。完成した映画を観た後にあらためて、何て日本らしい映画なんだろう、日本のことをこんなふうにピュアに観て愛してくれているんだ、ありがとうって気持ちが湧きました(笑)」

人それぞれ人生があるからこそ、一緒にいる時間は尊いんだと思います

田中さんが演じられた梨花について教えてください。

「もともとはバリバリ仕事をして、複雑な恋愛事情も抱えていたキャリアウーマンです。お父さんが亡くなった5年前から実家に戻って旅館の手伝いをしているんですが、それ以外は特に強いキャラクターを持っているわけでもない身近な女性なので、彼女が生きているリアリティをしっかり作りたいなと思いました。その点、脚本に描かれていない梨花の人生の時系列も、ジェイ監督とすごく細かく相談して、共通の認識で臨めたのがよかったですね」

だからなのか、90分があっという間にも感じましたし、90分とは思えない年月の密度と重みを自然に体感できました。

「すごくうれしいです。実は私も観終わって思ったんですよ『90分だよね?』って(笑)。確かにあっという間に観たけれど、すごく内容が詰まっていて、もっと長い時間を観たような気がする…登場人物1人ひとりのアルバムをめくっているような気持ちになりました。彼らの子供時代、お父さんとの会話、甘酸っぱい恋の思い出、大変だったこと…そこから出た言葉。説明も回想シーンも一切ないのに、いろいろなことを残してくれる、ふわーってその人の人生を観られちゃう、そういう感覚になる作品だと思いました」

1人の女性として、梨花を客観的に観るといかがですか?

「すごく真面目な人なのかな、と思います。いろいろ背負ってしまって動けなくなって。そんな彼女に現実を見せつけて変えてくれたのが台湾から旅館の再建のために来た実業家のチャールズ(ヤン・リエ)とジャッキー(ワン・ポーチエ)父子なんですよね。2人が閉鎖していた扉を開けて風を入れ込んでくれたおかげで、止まっていた時間が動き出す感覚を受けました。彼女の表情と気持ちが少しずつ明るくなっていったような気がします」

タイトルになった「おもてなし」について新しい発見はありましたか?

「木村多江さん演じる先生に『あなたも分かってない』と言われて、梨花もジャッキーと一緒に『おもてなし』の心を学んで行くのですが、私自身、知っているつもりの世界をあらためてゼロから感じてみる大事さを感じました。人それぞれ人生があって、親子でも恋人でもその人しか観ていない世界が絶対ある。完全には理解し得ない一個人同士であるからこそ、出会いや何気ない風景、過ごす時間にすごい奇跡と尊さを感じるんだなって思って、自分や相手の人生や出会いを大切にしたくなりました。相手の立場を感じ取って思いやる『おもてなし』の大事さを感じさせてくれる映画だと思います」

Instagramの田中さんのきちんとした文面からも見えない相手を“おもてなす”お人柄を感じましたが…。

「ありがとうございます…(笑)。本当はInstagramもたまにユルくいきたいなと思うんですけど、いろいろ考えるとついつい堅めの文章になってしまうんですよね。以前やっていたブログでは、全体のバランスを見て、結構カジュアルに自分のことを述べた長文を挟むこともあったんですけど…何か短いインスタのほうが緊張するんですよ、気の利いたひと言が見つからなくて(笑)」

個人間のSNSではどんなタイプになりますか?

「…相手によりますね(笑)。実は打ち間違いがすごく多いんです。でももうみんな慣れてくれているので、そのまま送ってます。『~です』が『~でふ』になってることなんてしょっちゅうです(笑)」

それは意外ですね。アプリの数は多いですか?

「多い少ないの基準が分からないですけど、少なくはないですね(笑)。最初は『映像』『語学』『音楽』『カメラ』とフォルダに整理していたんですけど何かのタイミングでバラバラになってしまって、そこからそのまま使っています」

どんどん意外な素顔が…(笑)。スマホのカバーにこだわりは?

「人とつながるツールだし、スマホに対する印象が明るめの気分になるほうがいいのかなと思って、いつも色は明るめのものを選んでいます。明るく、華やかな気分になるように。今はケイト・スペードさんの花柄のものを使わせていただいていますね。すごくかわいくてお気に入りです」

スマホの進化のアイデアや希望はお持ちですか?

「Siriが本当に何でも教えてくれたらいいなって思っちゃいます。一時期ハマってよく話しかけていたんですけど『わかりません』って言われることもあって。成長をつい望んでしまうんですけど…でも使っている人を凌駕していくと考えると怖いですね~」

SF映画の世界ですね(笑)。それとは対極の実人生を感じる映画「おもてなし」について最後にひと言お願いします。

「すごく言葉で表すのが難しいんですが、でも『人生がこんなに短いなんて誰も教えてくれなかった』とか『心残りのない人生などつまらないものだ』とか『人生で必要のない人には出会わない』とか、さり気ない名言がすごく多いんです。人生の姿、足跡、そして未来。観る方によって何倍も深みが増していく気がするので、ぜひご覧になってご自身なりの何かを感じていただけたらありがたいです」

Profile

たなか・れな/1980年5月22日生まれ、福岡県出身。1998年、映画「がんばっていきまっしょい」で初主演。昨年公開の映画「幼な子われらに生まれ」で女優賞を多数受賞。

Information

「おもてなし」3月3日より全国順次公開

実家の老舗旅館に戻った梨花(田中)は、母・美津子(余)の同窓生である台湾実業家チャールズ(ヤン)が送り込んだ息子のジャッキー(ワン)と衝突しながらも経営再建に挑む。ジャッキーは別れた恋人・尚子(藤井)の挙式を請け負うが…。

監督・撮影・編集:ジェイ・チャン

脚本:ジェイ・チャン、砂田麻美

出演:田中麗奈/ワン・ポーチエほか

(C)2017 SHOCHIKU STUDIO CO.,LTD. and EPIC ENTERTAINMENT CO., LTD.

撮影:アライテツヤ スタイリング:市井まゆ ヘアメイク:奥川哲也 衣装協力:ウジョー(ブランドニュース)/03-3797-3673 取材・文:坂戸希和美

サイン入り写真プレゼント

田中麗奈さんサイン入り写真を
1名様にプレゼント!

<応募方法>
以下のメールアドレスまでご応募ください。
■応募用メールアドレス:nexistyle@nexi.jp

メールの件名は「田中麗奈サイン入り写真プレゼント」とし、メール本文にクイズの答えを記入し、送信してください。

応募用クイズ

映画「おもてなし」で田中麗奈さんが
演じる役柄の名前(漢字二文字)は?

<応募締切>
2018年4月5日(木)23時59分

<当選発表>
2018年4月6日(金)

厳正なる抽選の上、当選者の方にはメールにてご連絡させて頂きます。 またご連絡の際に、発送に必要なお届け先情報を別途、お伺いしますので当選メール内に記載される期限までにご回答ください。

※迷惑メール防止などでメールの受信設定をされている場合は、nexiSTYLEからの当選メールが届きません。「@nexi.jp」からのメールが受信できるように設定を行ってください。

<注意事項>

※応募は1アドレスにつき1回までとなります。
※抽選結果に関するお問合せにはお答えできませんので、予めご了承ください。
※ご応募いただきましたメールアドレスは、当選のご連絡のみに使用させていたします。抽選後は速やかに消去いたします。

田中麗奈さんの作品をdTVで観る!

「美しき罠〜残花繚乱〜」【TBSオンデマンド】

(C)共同テレビジョン/TBS

「宮部みゆき原作『スナーク狩り』」【TBSオンデマンド】

(C)TBS

「電撃婚〜perfume of love〜」

「容疑者 室井慎次」

(C)2005 フジテレビジョン ROBOT 東宝 スカパー!
※配信期限:2018.03.31

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